透明ということ
色彩豊かな輝きに魅かれ、
無色透明には興味がなかったクリエイター。
最近、「透明」な作品も作り始めました。
例えば「赤色に見えるものは、赤の波をたくさん反射する物質」であるように
私たちが目にする色は、特定の波長の反射です。
同様に、「黄色に見えるものは、黄色の波をたくさん反射する物質」です。
勝手なイメージですが「赤」で思い浮かぶ有名人だと、
松岡修造さんでしょうか。どんな状況になっても赤色(情熱)を返す人。
「黄色」は、お笑い芸人さんたちだなーと思っています。
どんなものがきても黄色(面白さ)を返すイメージ。
では「透明」とは? まずは基本の辞書引き。
◎透明
1㋐すきとおって向こうがよく見えること。また、そのさま。「透明なガラス」
㋑すきとおって、にごりのないこと。また、そのさま。「透明な音」「透明な空」
2 物体が光をよく通すこと。光が物質中を通過するとき、吸収される度合いが小さいこと。
「透明」に見えるものは特定の光を反射せず、
「ほぼ光のまま通過させる物質」と言えそうです。*1
これは人でいえば、悟りをひらいたお坊さんのイメージ。
揺るがない、乱されない、吸収しない。
特定の光を返さずに、ほぼすべてを光のままに
ただ通過させて感じる。
これは何も考えないというわけではなく、
多彩な、いろいろなことを経験し、
そのつど自分と向き合って考えてきた結果
生まれる感覚なのかなとも思います。*2
たくさんの色を見て、経験した結果、
透過させる価値と心地よさも知ったみたいな。
透明な作品をオーダーいただく方々の特徴も、
割とこの感覚に近い、
またはそこを目指す方々という気がしています。
とはいえ、そもそも人は1色ではなく、
相手によって、場所によって、役割によって
さまざまな色を使い分けて生きていると思っています。
その中に「自分が透明である時間」を加えてみる。
透過させるという経験を加えてみる。
そういう面白さもあっていいなと、
「透明」な作品が増えています。
◎5/12(土)・13(日)東上野でイベントあります!
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