【数学×生命科学】 ~生物の成長・進化をモデリング~

f:id:arawa20160731:20180530111632j:plain【数学×生命科学~生物の成長・進化をモデリングに行きました。

 

講師の中島さち子さんは、
◎96国際オリンピック金メダル、翌年銀メダル
東京大学大学院数理科学研究科の特任研究員
◎(株)steAm代表
であり、ジャズピアニストで作曲家という多才な方。
 

冒頭
▼間違いは恐れずに。有名な数学者でも計算が得意ではない人も多い
▼重要なのは発想・考え方
▼もし間違えたとしても、そこから他の人が着想することも
というようなことをおっしゃっていたのが印象的で、素敵でした。
(とはいえ、久々のセミナーで、間違いたくないわーと思う私笑)

  
面白かったところ抜粋
▼数学のアプローチ
簡略化した本質をもとに仮説から方程式をたて、実際の複雑な状況との
ギャップを少しずつ式に取り入れ検証しながら、実用化していく

 

▼ロジスティックス曲線
A.ゾウリムシ、タマミジンコ、酵母菌などは方程式で
細胞個体数増加を現すことができるが、人間には当てはまらない

 

B.ロジスティック写像で起こるカオスは、当初は美しくないと評価されたが、
21世紀には花形に(こういう話好き)

 
▼サーカディアン(概日)リズム

C.人間は25時間なので、光に当たることで
おおむね24時間に調整している(日光大事)

 

D-1.人間を含む真核生物は、DNA情報の転写過程で
たんぱく質の一部をゆるやかに核に入れ転写を抑制する」
働きがある(バクテリアなどの原核生物はこれがない)

 

D-2.この抑制を含めた真核生物の数理モデルをとくと、
パラメータ次第で安定した周期的「振動」が起こる。
原核生物数理モデルでは、どの平衡も
安定な平衡状態になり振動は生まれない

 

D-3.真核生物の「たんぱく質の一部をゆるやかに核に入れ転写を抑制する」
働きは、振動というリズムを得るための仕組みでもあるのではないか
 

生命科学数理モデル
E.近年注目されはじめた分野なので、みなさんも
ひらめき次第で素敵な発見ができるかも
 
 

この講座では、Dが一番、なんかビビッときました。
振動のところ! 
1/fのゆらぎとも関係するのしょうか、面白そうです。
 


ほかにも、チューリング不安定、分数から一番遠い無理数黄金比」、
パーコレーション、生存戦略ゲーム理論などもりだくさんでした。
 
 
今回は生命科学とのコラボでもあり座学多めでしたが、
いつもは手と頭を動かしながら、
わいわいとひらめきを楽しむ会だそうです。
(そんなに難しい計算もない、のかな?)
 


今回、フィボナッチ数列の計算からスタートで、
一応ネクタイピンも作ったこともあり正解できましたー!
 


「数学× 」シリーズが行われる東京ガーデンテラス紀尾井町
素敵な場所でした。またゆっくり行きたいな。おすすめです!
https://peatix.com/event/379361?lang=ja

 

顕arawaは理系シリーズのラインもありますので、ご興味ある方ぜひ。

arawarawa.hatenablog.com

 

※2018.5.29 いて座の満月でした

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